グリーが韓国スマホゲーム開発会社に出資

韓国のスマートフォン向けゲームの開発会社Mobicleの第三者割当増資をグリーが引き受け、一説によると6.8％の株式を取得したらしい。

グリーの韓国進出第一弾という趣きの今回の出資。昨年10月に韓国に現地法人を既に立ち上げていたので、この数ヶ月で出資先を探してたのかもしれない。

まずはMobicle社がゲームを開発して、日本でリリースする予定のようで、ゆくゆくは韓国のスマホ市場に向かうだろうけど、ひとまずは「開発力」としての活用が続きそうな感じもする。韓国はオンラインゲーム大国だし、スマホゲームのようなジャンルの開発は得意かもしれない。

KDDIが2社（シンクランチとギフティ）に出資

『ソーシャルランチ』を運営するシンクランチさんと『giftee』を運営するギフティさんに対して、KDDIが第三者割当増資を引き受けた。

『giftee』は2010年3月にスタートした「ギフトを贈る」サービス。auの決済システムを使って、よりシームレスな贈与行為をするのが目的かな。やっぱりauでiPhoneが出たのは大きいなぁと思ったり。

話はそれるけど、「ギフトを贈る」っていうサービスも今年のトレンドの一つかもしれない。マイクロパトロンサービスの『grow!』もちょっとサービスをそちらよりにシフトした感じだし。

『ソーシャルランチ』は周囲でも利用している人がいるみたい。
こちらはKDDIの他に日本ベンチャーキャピタル（NVCC）のベンチャー投資ファンドである京大ベンチャーNVCC1号投資事業有限責任組合などからも出資を受けたようで、調達額は3,200万となっている。

大学生向けのサービスを展開するらしい。OB訪問などを『ソーシャルランチ』でスキーム化すると良さそう。

『My365』とシロクとサイバーの件

このブログの本線とは少し異なるかもしれないけど、興味深い件がありまして。1月5日にサイバーエージェントから出されたリリース。

スマートフォン向けアプリ開発子会社　株式会社シロクの設立とiPhone向けカメラSNSアプリ「My365」のサービス譲受について

iPhoneアプリとして人気の写真共有サービス『My365』ですが、その『My365』の運営を主事業とした子会社「株式会社シロク」を立ち上げた、と。それ自体は別に普通なのだが、『My365』はWestCrewというチーム（みんな学生）によって運営されてたわけで、しかも彼らはサイバーの内定者と・・・。

少し混乱しちゃったんだけど、ようは、
1.サイバー内定者が『My365』を始めた
2.サイバーが『My365』を買収（だからWestCrewの彼らにはお金が入ったはず）
3.WestCrewの人達が役員の株式会社シロクをサイバーが100％出資して設立
4.シロクに『My365』を譲渡（無償で？）
5.インターン的に役員業を行い、卒業後新卒いきなり役員

こんな感じかな。おそらくサービスインよりも内定の方が早いと思うけど、役員全員が内定をもらっていたかはわからない。

これまで意外と無かった形なので取り上げてみました。学生がガンガンサービスを作ってしまう時代なので、こういうのもこれから出てくるだろうね。

株式会社リッチメディアが第三者割当増資してた件

Webマーケティング、Web開発を行うリッチメディアさんがリクルートインキュベーションパートナーズが運営するRIP2号R＆D投資組合を割当先とする第三者割当増資を実施してたようです。2011年12月22日付けみたい。

昨年9月には日本アジア投資株式会社のJAIC-IF4号投資事業有限責任組合を割当先とする第三者割当増資も実施しているので、今回で2回目の第三者割当増資となるのですかね。

今回の増資はスマートフォンを利用した決済システムの開発とアジア（主にシンガポール）への拡販への資金となりそうな話。こないだメタップスさんの増資の話題もとりあげましたが、メタップスさんもシンガポール進出どうのこうのという事で、今、アジアで一番熱いのはシンガポールのようですね。

リッチメディアの社長である坂本幸蔵さんはかつて株式会社CAテクノロジー（現在はサイバーエージェント本体に吸収）の取締役として活躍。「やったりますの人」として界隈では有名でした。

SEO業界で働いて、その後独立する人ってだいたいSEO事業をまた始める人が多いけど、坂本さんはSEOはあまりやっていないもよう。スマートフォンの分野などを事業の軸にしているあたりは好感が持てますね。

『HOME'S』運営のネクストが台湾不動産サイトに出資

不動産情報サイト『HOME'S』を運営する東証一部企業ネクストが台湾の不動産サイト大手楽屋国際が実施した190万株の第三者割当増資を6600万台湾ドル（約1億7000万円）で引き受けたそうです。

楽屋国際は『楽屋網』という不動産サイトを運営しているようで、今回の第三者割当増資でネクスト社の出資比率は12.18％となり、第2位株主となった。

アジア圏進出の足がかりにしたいというのがネクスト社の思惑のようで、台湾というのはなかなか良い選択だなぁと思いました。台湾自体の市場規模はそれほどでもないが、その先に中国が見え、そこには巨大な市場がある。

アジア進出といっても中国方面への意識が強い出資と言えるでしょうね。