アーバンプランが第三者割当増資し、スターティアの子会社に

オフィスの移転ビジネスを手がけるアーバンプランさんが第三者割当増資を行い、マザーズ上場企業のスターティアが引き受けて子会社化したようです。アーバンプラン社の発行株式総数の34．23％を取得したもよう。

スターティアって何の会社かピンとこなかったんだけど、Webサイトをみて思い出した。何度かインフラ関連の営業電話を受けたことがある。なんかゴリゴリしてた記憶が。

アーバンプランの法人顧客にIT関連の各種サービスを売り込めるというメリットから出資したみたいです・・・。

JX通信社さんの記事があったので

Twitter上の情報を良い感じに整理してくれるサービス（アバウトな解説ですみません）『vingow』のクローズドβが公開されたというニュースがcnetに載ってた。運営しているのはJX通信社さん。今年の5月にサイバーエージェント・ベンチャーズとネットエイジを割当先とした第三者割当増資をしている。現状の資本金、そしてネットエイジのスタンスから考えても2社で500万から900万くらいの間の出資だろう。

JX通信社さんの社長は23歳の大学生だそうで。見た目は某SEO会社Dの社長に似てる気がする。今回『vingow』のクローズドβを公開し、今後はそちらの方面に進みたい感じがするけど、現段階ではソーシャル周りの何でも屋さん的な感じもします。

クラウドワークスさん増資の件

第三者割当増資の流れを見ていると、世の中のトレンドがわかる気がしますね。

昨年の今頃はアドテクノロジー関連に増資が相次いでいましたが、今年はクラウドが多い。ちょっと前、12月6日のニュースですが、エンジニアやクリエイター向けのクラウドソーシング事業を行うクラウドワークスさんが株式会社サイバーエージェント・ベンチャーズおよび個人投資家を割当先とする第三者割当増資を実施しました。

クラウドワークスさんのWebサイトを見てみると、株主の欄には、前述のCA系ファンド、そして個人投資家として小澤隆生さん（元楽天執行役員で、現在は小澤総合研究所の所長）、山木学さん（イトクロ代表取締役）、須田仁之（アエリア取締役）の名前が。他にも2名の個人投資家がいるようです。

クラウドワークスさんの社長の吉田浩一郎は元ドリコム執行役員、取締役にも元ドリコムの方がいらっしゃる。また非常勤取締役の方や株主の小澤さんなど楽天系の方もちらほら。ドリコム－楽天人脈で構成された感じ。あとは、執行役員に元アエリアの方もいるので、アエリア色もある。イトクロの山木さんはどういうつながりかわからないけど、イトクロ自体、10月末のプレスリリースで「事業開発支援及び投資事業を本格的に始めたよ」というのがあったので、その一環かもしれない。ていうかイトクロって資本金3億199万円もあるんだね。どこが出資したか不明だけど。

『sync(TM)』運営のブレインシンクが第三者割当増資

アーティストを中心とした個人・法人向けクラウド・サービス『sync(TM)』やスマートフォンに対応したアプリを作成できるサービス『PAMELA』を運営するブレインシンクさんが三井住友海上キャピタルが運営するファンドを割当先とする第三者割当増資を実施したようです。既に過去に一度三井住友海上キャピタルから出資は受けていたようで、今回は2回目ということですね。

現在の株主構成を見てみると、エイベックス・マーケティング、三井住友海上キャピタル、日本アジア投資、オリックスキャピタル、サイバーエージェント、そして役員陣となっており、特にアーティストを多く抱えるエイベックスと芸能人をブログで囲い込んでいるサイバーエージェントとの関係性が注目どころかな。『sync(TM)』絡みでこの二つの会社は重要な役割を担ってそうだし。

その他はVCで、VCはどちらかというと『PAMELA』の方が好きだろうね。リスクの臭いがするアーティスト系よりも市場のウケが良いソーシャル系の方がバリューがつくだろうし。

ちょっと前のgumi20億調達の件

「打倒zynga」が掲げソーシャルゲームで稼ぎまくっているgumiさんが、12月5日にジャフコ、DBJキャピタル、新生銀行、ニッセイ・キャピタル、三菱UFJキャピタル、コーエーテクモホールディングスを引受先とした第三者割当を行うことを明らかにした。しかも調達額20億円ってことでビックリです。既に200億円くらいのバリューがついてるんじゃねーか？

「GREE」での1日のGREEコインの総消費額（売上）が1億円を突破したとも発表してるだけあって、売上は凄そう。一ヶ月10名のペースで人員が増えているらしいけど、少なくとも収益的にはコスト破綻はしなそう。マネージメントが難しそうだけど。某フラッシュマーケティングのG社も去年の今頃は猛烈に人を増やしてたけど、あれの二の舞にはならんだろう。たぶん。（もう少し先にはなるかもしれないけど）


gumi社は2007年にアットムービー・パイレーツ株式会社として設立。設立にあたりアットムービー社とウノウ（現zynga Japan）社に出資を受けているようです。当初は「gumi」というSNSの運営がメインだったようですね。後にライバル視するウノウ（zynga）からの援助で設立したっとこが些か微妙。肉食系な世の中。

2009年あたりからソーシャルゲームにシフトしていった感じ。同年にはinsprout社「スプラウト・インキュベーションファンド2号」からの第三者割当増資を受けています。insprout社は結構いろんなとこに出資したりしてる会社。一時期（今もかもしれないが）ベトナムへの進出も熱を入れていたけど、その後、ソーシャルブームになるとmixiアプリで有名な空飛ぶ株式会社へ出資したりと。鼻がきくというか何というか。


とりあえず飛ぶ鳥を落とす勢いだったzyngaにやや陰りが見えてきたという話もあるので、gumiが一気の攻勢で攻めきれるかが見もの。